(1)トレンチ調査位置と数量
平成12年度の片野断層の調査ではトレンチT3.2において、L2及びL3相当の段丘礫層を変位させる断層変形構造が確認された。ここではL2礫層の形成後、およそ2回活動したと推定されたが、L2礫層から年代試料が得られていないため、正確な活動間隔や最終活動時期が不明であった。このため、今年度はこれらの不明点を解明する目的で、既存のトレンチT3.2の近傍でトレンチを掘削し、変形構造や断層活動時期を特定するように努めた。今回のトレンチは、昨年度のトレンチT3.2の北側に隣接して掘削したもので、これをT3.3とした。トレンチ調査位置を図2−2−1−1、図2−2−1−2,図2−2−2に、トレンチの概要を表2−2−1に示す。
表1−2−2 トレンチの概要