F3断層に沿っては、中位段丘構成層Mfに著しい変形が認められ、F1,F2の活動より前の活動を示唆しているが、その年代は特定できない。
上盤側の中位段丘構成層中には、亀裂に沿って約22,000年前の土壌が落ち込んでいる。これは断層活動に伴う亀裂の可能性がある。しかし、その形成時期については、上に述べた2回の断層活動のどちらに当たるかはわからない。
なお、F1断層よりさらに平野側において行ったボーリング調査の結果、腐植土層の年代に一部逆転が認められた。このことが別の断層の存在を示す可能性もあるが、現在のところ断層の存在については確定できない。