そこで、当初、低断層崖と見られた低崖が人工改変による崖であって、本来の断層はこれより東方にあることが想定されたため、ボーリングB5−2より東方約24mの地点で追加ボーリングB5−3を実施した。その結果、B5−2とB5−3間の基盤に2.68mの標高差が認められた。しかも、B5−3の地層は巨礫層ではなく、B5−1やB5−2で見られなかった砂層、シルト層(フラッドロームを含む)である。このような著しい層相の違いから、B5−2とB5−3間に断層の存在が想定され、実際にトレンチT3.2の掘削によって断層構造を明らかにできた(トレンチ調査参照)。