2−2−4 ボーリング調査−B3地区(松阪市西野町地区:山口断層)

調査位置を図2−2−3に、断面を図2−2−8に示す。この地区は、近傍で山口断層の断層露頭が複数確認されており、これらの断層露頭を結んだ線を挟んで2本のボーリングを実施した。その結果、西側のボーリングB3−1で基盤中の断層面を貫いた。断層面の傾斜は約45°である(コアより)。上盤側B3−1においては花崗閃緑岩の基盤と断層面および下盤の一志層群砂岩層の順にとなっている。下盤側のB3−2の深部は一志層群の砂岩層である。

この地区の地形面は沖積相当と考えられる。地表は圃場整備により若干改変されている。また、両ボーリングで数層の泥炭層や土壌化層が確認されている。このうち上位2層の泥炭層は対比される可能性があり、そのときの地層傾斜は東に6〜10°である。