2−1−1 物理探査の概要

(1) 調査目的

平成11年度の地形地質調査において、地形判読や地表踏査では十分解明できなかった地域について、物理探査(P波浅層反射法弾性波探査)を行い、地下地質構造を明らかにすることを目的とする。

(2) 調査位置

@ P1測線:一志郡嬉野町字井之上〜堀之内 (図2−1−2

本測線は小山断層の南方延長部の地質構造の解明を目的としている。

探査は測線西半部の釜井橋〜島田橋間は県道嬉野・美杉線を、東半部の島田橋〜一志橋間は中村川の河川堤防(建設省所管)を利用した。堤防区間は車両交通に伴うノイズが少なく、探査に最適であった。

A P2測線:松阪市西野町字山口〜本郷 (図2−1−4

本測線は山口断層から鳥戸断層にかけての断層構造の解明を目的としている。

探査には市道、西野・山口1号線を利用した。水田沿いで比較的車両交通のノイズは少なかった。

(3) 調査期間

・ 現地調査  :平成12年 7月28日 〜 平成12年 8月11日

・ データ処理 :平成12年 8月18日 〜 平成12年 9月20日

・ 解析    :平成12年 9月15日 〜 平成12年10月20日

(4) 探査数量

測線長等は表2−1−1のとおりである。

表2−1−1 浅層反射法探査数量表