(2)古地震資料調査
三重県埋蔵文化財センターにて数編の遺跡発掘調査資料を収集した。調査地に関連する資料は、@蔵田遺跡(津市納所町)、A天白遺跡(嬉野町釜生田)、B下沖遺跡(嬉野町宮野)、C小野江甚目遺跡、小野江甚目古墳群(三雲町小野江)で、いずれも噴砂が記録されている。これらの報告を総合すると、この地域に噴砂を引き起こした地震は、
・縄文時代後期
・6世紀〜中世まで
の2時期が考えられる。中でも6世紀〜中世までの期間内に生じたと考えられるCの噴砂は、1498年の安濃津を壊滅させた地震が原因である可能性が言及されている。