シルトSil−1は上下を礫層で挟まれており、断層の下盤側では層厚が増大している。このことから、Sil−1堆積中に断層活動が認められる。変位量の検討に当たってはSil−1の下限を用いるべきだが、直下の砂層Sdとの境界が不明瞭のため、段丘礫層Gの上面を用いる。
本トレンチの断層活動は、トレンチTM3での断層活動の考察と合わせると以下のように推定される。
@ Sil−1堆積中(G上面〜Sg間:約3.5〜5万年前)
A Sil−2堆積中(Sg〜Pt間:約2.5〜3.5万年前)
B TS堆積後 (TS以降:2.2万年前以降〜現在まで)