ボーリングの掘削は油圧式ロータリーボーリングマシンにより、削孔径φ８６ｍｍ、コア径φ７０ｍｍ程度のオールコア採取とした。掘進は、軟質な土壌や段丘礫層においてはメタルクラウンをつけたシングルコアチューブを用い、固結したシルト岩や段丘の巨礫等はコアパックを装着したダブルコアチューブ（硬質礫部はダイヤモンドビット使用）によって行った。コア採取率は７０〜８０％以上を目標としており、実際にはほぼ１００％近い採取率であった。採取コアはコア箱に格納し、コア箱は、件名、地点番号、採取深度を記入した。

�A　観察・整理

ボーリングコアは、予め外周に付着した粘土、スライムを取り除き、地層の観察と記載を行った。記載は深度ごとの色調、地層名、層相、堆積構造等を含めて１／１０柱状図にまとめ、また、これを簡略化して１／１００柱状図（図２−２−４）を作成した。なお、コアはカラー写真を撮影し、報告書に添付した（巻末資料）。