地表踏査(精査)によって、庄田断層の新たな断層露頭が発見され、段丘礫層を切る断層と、上盤側の幅広い断層変形帯があることがわかった。しかも、砂岩泥岩互層のうち、泥岩部分が破砕されやすい傾向があった。これは、全体として上盤側が乗り上げたもので、その際、相対的に弱い泥岩層が破砕し層面すべりを起こしたものと思われる。
なお、沖積低地で行ったボーリングでは、想定される断層の両側で基盤岩の高度差は認められなかった。また、最新活動時期を特定する試料は得られなかった。