3−3 活断層図について

今回の地形・地質調査及び反射法探査の結果を総合して活断層図を作成した(付図7−1付図7−2付図7−3付図7−4)。

同図は、地質図をもとにして、これに断層変位地形を表示した。主な変位地形については番号を付けて一覧表とした。表示した断層変位地形は、変位地形が明瞭な活断層、変位地形がやや不明瞭な活断層、及び撓曲崖である。段丘堆積物については高位、中位、低位の各堆積物(それぞれ、高位、中位、低位の各段丘面に対比される)を塗色表示した。また、沖積低地において物理探査(反射法探査)から推定された断層を伏在活断層とした(反射法探査の片田地区参照)。調査地南部の津市から久居市にかけては地層の撓曲変形が顕著であるため撓曲帯とした(風早池断層を含む)。これは、吉田ほか(1995)の“久居撓曲”に相当し、本調査により北部を延長した。