測線設定のため、発振点・受振点の水準測量及びトラバース測量を実施した。
A 測定テスト
各測線の本測定に先立って、ドロップヒッターとS波については垂直重合数のテストを行い、ミニバイブについてはスウィープ周波数テストを実施した。
B 測 定
テストの結果に基づき、本測定を実施した。
一般的な反射法探査の概念図を図2−3−1に示す。測定手順は以下のとおりである。
あらかじめ受振器を各測点毎に設置し、本線ケーブル(CDPケーブル)に接続する。
受振器展開範囲のほぼ中央付近で発振する方法をスプリット展開と呼ぶ。各受振点で受けた信号はCDPケーブルにより観測車内の探鉱機へ送られる。探鉱機では各測点毎に所定の垂直重合を行った後、モニターで記録をチェックし、記録がよければ探鉱機内のハードディスクに書き込む。
その測点での測定が終了すると振源は次の点に移動して同様の発振を行う。このような測定方法は共通反射点水平重合法と呼ばれる。
本調査では表2−3−3に示すとおり測線によって展開方法が異なる。P−3(片田)及びP−4(庄田)の2測線については受振点の移動のない固定展開で測定を行った。P−1(白木)及びS−1(椋本、S波)については展開の中央付近で発振し(スプリットスプレッド)、P−2(椋本)では展開の端部付近で発振を行った(オフエンド)。これらP−1,P−2及びS−1測線については、30点の測定が終了した時点で、受振点範囲は30点分前方に移動させて同様の測定を行った。
図2−3−1 反射法探査測定概念図