既存ボーリングは建築物の基礎の調査ボーリングが主体で、全体に深度は10m内外の浅いものが多い。亀山市の井戸ボーリングでは200m以上、最大279mのものがある。なお、津市では平野部の多数のボーリングデータをまとめており、平野部の沖積層や基盤深度等の推定に用いた(津市、1980)。下表にはこのボーリング本数を含めていない。
だが、いずれも断層運動を直接示唆する内容のものはなかった。
表2−1−4 市町村別ボーリング本数
なお、ボーリング資料収集の際に、工事現場の露頭情報についても聞き取りし、断層位置や断層変位の考察に役立てた。例えば、日本道路公団亀山工事事務所(断層露頭の情報)、久居市の森工業団地、新清掃センター及び新工業団地の調査資料をもとに、断層変位等の解析をした。