鈴鹿東縁断層帯が、一部を除いて第四紀後半にも活動している断層を含んでいるように、調査地の布引山地東縁断層帯でも、芸濃町椋本地区や久居市庄田地区では第四紀後半まで活動したことが指摘されている(太田・寒川,1984、八木・寒川,1980など)。
鈴鹿東縁と布引山地東縁の両断層帯を継続して調査し、それらの連続性を検討することは、地域防災を考える上でも、その意義は大きい思われる。
表2−1−1 三重県内の主な起震断層(松田、1990 より抜粋)