2−1−1 既存資料調査の概要

(1) 目的

既存資料の収集は、活断層の分布及び活動度、活断層周辺の地形地質、断層の 性状などの概要や過去の地震活動との関連性を把握する目的で実施した。文献収集の対象は三重県全域であり、これにより三重県内での他の断層と比較して鈴鹿東縁断層帯の位置づけを明らかにし、また、鈴鹿東縁断層帯に関連する未解決の問題点も抽出した。

(2) 内容

既存資料は、主に活断層の実態や研究史を把握するため地形・地質及び断層等に関する既存文献や、鈴鹿東縁断層帯の周辺地域における古地震に関連した古文書、遺跡発掘調査の記録等である。さらに鈴鹿東縁断層帯に近接する、既存のボーリング資料を収集し、トレンチやボーリング調査の基礎資料として、断層や地下地質の情報を収集・整理した。

地質文献以外の資料は、表2−1−1−1のような箇所で資料を収集整理した。

(3) 調査実施期間

平成8年4月15日〜7月15日

(4) 担当者

 向山 栄(技術士:応用理学)

 松本 俊幸(技術士:応用理学)

 堤 昭一