3−1 地形の概要
調査地域である増毛山地の東麓には,山麓部に標高200〜100mの幅の狭い丘陵地が認められ,その東側には標高150m以下の段丘群および扇状地が発達する.さらに東側には,石狩川に沿って砂川低地帯と呼ばれる沖積低地が発達している.低地の大部分は石狩川の氾濫原であるが,河川改修によって埋め立てられた旧河道も多い.また,徳富川や尾白利加川など増毛山地から流れる河川沿いにも,狭い沖積低地がみられる.沖積低地に位置する北竜町和市街を除けば,雨竜・新十津川・浦臼各町の中心市街地の大部分は,増毛山地から流れる河川の下流に広がる扇状地(T6面)に位置する.また,人家・集落の大部分は砂川低地帯と各河川沿いの低地・段丘面に散在している.低地や段丘面の大部分は,水田となっている.