1−2 調査計画
増毛山地東縁断層帯については,空中写真判読を利用した地形学的調査による成果が公表されている(杉山ほか,1987;活断層研究会,1991)が,活動性の解明を主目的とした本格的調査はなされていない.このような状況を考慮して,本断層帯については,全体を1995(平成7)年度〜1997(平成9)年度の3年間で実施する計画とした.即ち,1年目は空中写真判読・地形調査・概略地質調査によって断層帯全体の概要を把握するとともに,物理探査を行って断層とその周辺の地下構造を把握する.2年目は,これらの結果に基づいてボーリング調査を含む詳細地質調査を行なった後,トレンチ調査を実施して活動履歴を明らかにする.3年目には,以上の結果を総合的に解析し,活断層図を含む報告書を作成するというものである.