(3)トレンチ法面観察およびスケッチ

法面の整形・グリット設定終了後に写真撮影を行い,トレンチ法面の観察およびスケッチを行った.スケッチは,原則として縮尺1/20で行い,単層毎に地層を区分し,単層毎の層相,堆積構造,地層境界の形状・変形構造・層位関係・断層・亀裂・動植物遺体などについて,詳細に観察,記載した.また,観察によって明らかになった単層間の不整合,単層と断層の切った・覆ったの関係,層準による変形の違いなどをもとに,断層活動の痕跡およびその層準(イベント層準)を認定した.

なお,スケッチ位置は,壁面の測点杭と標高を用い,例えば北西水平距離20m,標高67.5mの場合は(N20,67.5m)と表現した.また,区間については,起点からの距離で表現し,例えば[N20−N21]と表現した.法面については,南側法面,北側法面などの表現を用いた.