(4)トレンチ箇所の地形・地質的位置付け

トレンチ箇所は,第1段丘面の撓曲帯の縁辺部に位置している.平成7年度に第1章図3−1−2に示す測線で行なわれた各種物理探査(反射法地震探査,電気探査,VLF法電磁法探査,重力)の結果は,第1章図3−2−3にまとめられている.この図のうち,特に反射法の結果では,リニアメント(トレンチ箇所)付近で深川層群の傾斜(東方)が急激に緩くなり,西傾斜に転ずるのが確認されている.このことは,地下資源調査所がトレンチ箇所付近で行なったボーリング調査(第2章V節を参照,ボーリング地点の詳細は第2章図2−0−1を参照)でも確かめられている.

(岡 孝雄)