(4)測定

(a)受振器・ケーブル設置作業

基本的には,受振点を中心にして6個グループの多連式受振器を1m間隔で直線状に配列した.ただし,排水路などの構造物や道路交差部または民家出入り口などでは,やむを得ず1箇所にまとめて設置した.また,アスファルト舗装区間では金属製スタンドを用いて設置した.受振器設置とともにCDPケーブル,震源用信号ケーブル,中継ケーブルを道路縁に敷設した.交差点や民家等の出入り口では,通行の支障とならないようにゴムシートでケーブル等を被覆した.

(b)発震作業

発震作業は,測線の横1〜数m程度オフセットして実施した.1地点での発震回数,すなわち垂直重合数(スタック数)は,各測線で重合テストを実施して決定した.測定中はモニター記録の品質をチェックし,ノイズの多い場所等では必要に応じてスタック数を適宜増やした.震源車の前後には交通整理員を配置して,交通安全対策に配慮した.

(c)測定仕様

各測線の測定仕様を表3−2−1−5に示す.なお,スタック回数,スイープ周波数,スイープ長,最小または最大オフセット距離などの詳細な測定パラメータは,測定前にテストを行って決定した.