(1)宇治川断層の変位に関する文献
宇治川断層上盤側の伏見下水処理場で,標高4.2m砂層中の材化石は4,910±90y.B.P.を示す(石田,1976)(15).一方,同断層下盤の巨椋池南部で標高2.5~2.2m砂層から産出した材化石は4,250±120y.B.P.(岡田,1997)(16)である.両者は大きな起伏もなく,ほぼ同時代の連続する砂層中のものと仮定すると,約2mの高低差は宇治川断層による変位量と解釈される.