本調査によって,これまで推定されていた三方−花折断層帯に属する「桃山断層」の位置や性状が確認された。また,京都盆地東縁の地下地質構造,特に基盤構造がP波反射法探査によって明らかになり,今後の地震被害想定を考察する上で,有益な資料が得られた。
本書を作成するにあたり,防災担当関係者をはじめ,地元の方々には,いろいろとご協力していただきました。これらの方々に心から感謝を申しあげます。
最後に,この活断層調査の成果が一般公開されることによって,地震活動ならびに地震防災に対する理解が,地震の専門家ではない方々にも深められ,日常生活のために活用されていくことを期待する。