6−4−6 活断層の性状の解析に関する問題点

桃山断層は逆断層センスの活断層であり,内陸直下型の地震と関連の深い活断層群と考えられている。

京都盆地東縁に分布する逆断層は,都市防災上,その位置や性状などを明らかにしていかなければいけないものであることは明らかである。一方で,都市部では,人工改変が激しく,京都市では歴史時代以降,永年にわたって人工改変を伴ってきた所であり,空中写真だけでは判読しがたい直線的な地形がつくられ,活断層の正確な位置を捉えることが難しい。また,トレンチ箇所となる用地に制約が多いのも現実である。