(2)高・中位段丘相当層

砂岩・チャートの細礫混じりの砂層主体。基底部には礫層が分布している。まれに花崗岩質な砂礫層も含まれる。

層厚は東側から西側に向かって層厚が厚くなる(No.2孔:7m,No1孔:24m)。もっとも東側のNo.3孔には分布しない。

ボーリング結果から,高・中位段丘相当層の地質構造はNo.1〜No.7孔付近までは約6゚傾斜であるが,No.7孔から東側で傾斜が12゚となり,急勾配に変化する。

層理面の傾斜はばらつきが多く5〜34゚と,さまざまである。その中でも特に18゚前後ののものが目立つが,この層理面傾斜はボーリングで確認された地質断面図の傾斜 (約6〜12゚)より急角度である。これは堆積構造の一つで,高・中位段丘相当層が堆積する際の前置層に相当するものと考えられる。

大阪層群との不整合面の傾斜は,層理面とほぼ同じである。No.1孔付近で約6゚,No.9孔付近で約10゚である。