(1) 大阪層群内に明瞭な反射波が確認でき,反射波の連続性から,この地点での大阪層群は東側に向かって浅くなる構造が認められた。傾斜は東に向かうほど大きくなる傾向を示す。
(2) 基盤の丹波帯中・古生層からは明瞭な反射波は認められなかったが,上位の大阪層群の連続性から基盤上面の構造を推定した。その結果,基盤の標高は測線西端で−140mに達し,東に向かって浅くなる構造が推定できた。傾斜は東に向かうほど大きくなる傾向を示す。
(3) 大阪層群内の反射波の分布状況から撓曲構造を確認した。褶曲が発達する部分には空中写真判読から地表に撓曲崖が認められている。また,反射波の断裂状況から,桃山断層に相当する断層を推定した。