段丘粘土層の上部には、腐植土層が2枚とその間に火山灰が1枚はさまれている。
火山灰は、分析結果、AT火山灰と判定された。
大阪層群の上面は東へ約30〜50°傾斜する。段丘れき層は下部で40°程度の東傾斜を呈し、上部で20°程度の東傾斜を呈する。
その上位の段丘粘土層は15〜10°程度の東傾斜、粘土層上部の腐植土層は10°程度の東傾斜を呈する。
地層は全体に東へ傾斜し、上位の新しい地層ほど緩くなっている。言い換えれば、下位の地層ほど累積的に傾斜が大きくなっている。
トレンチ壁面には、地層のずれは認められないが、段丘層が堆積しはじめてから、段階的に西側が隆起するような傾動運動があったことを表しており、段丘れき層の上・下部の間、腐植土層堆積後に、断層運動のイベントが考えられる。