5−2−5 まとめ

地表面下、深度2mまで水田面の整地、運動場建設のための盛土が分布していた。

本トレンチの深度3mまでの掘削範囲では、盛土の下はほとんど段丘れき層からなり、変形構造を見出すことはできなかった。運動場と果樹園の境界の下には、現世に近い沼地の堆積物(粘土、砂れき)が見られた。

観察終了後、トレンチ西半部の底面を1〜1.2m掘り下げ、西端部から西側へは約3m掘り増しした結果、運動場と果樹園の境界より東側には、大阪層群上面(段丘層との境界面)がほぼ水平に連続し、断層は存在しないと推定された。

一方、果樹園側では大阪層群上面は緩く東傾斜しているが、ずれは認められなかった。