(1)反射波の特徴

図4−18の深度断面図を用いて反射波の特徴を説明する。L2測線はL1測線同様、青線を境にして反射波の振幅に変化が見られる。この線より上部(浅部)では10〜30m間隔で反射波が連続して見られる。一部(測点500〜600mよりも右側、深度−20m以浅など)を除いて、反射波の振幅は大きく連続性がよいので比較的容易に追跡することができた。一方青線から下部では、反射波が不明瞭となり連続性も低下する。

反射面を盆地中央部から山地方向に(図の左から右へ)説明すると、反射面は図面左端から測点250m付近までほぼ水平に連続して認められる。ここから測点570m間で極めて緩やかに右上がりで傾斜している。なお、傾斜は深部ほど急に見える。測点450m付近から550m付近では深度−120m以浅の反射面の連続性が低下し、上部ほど反射面が乱れている様子が見られる。−300m以深の反射波もこの地点から右側では反射波の振幅が減少している。

深度−80mより浅い反射面は、測点370m付近を中心として反射面の傾斜が変化している様子が見られるが、これより深部では傾斜変化は緩やかである。深度0〜−20mでは反射波の振幅が小さく不明瞭である。