(1)活断層の疑いのあるリニアメントの抽出
線状に続く谷地形や崖および異なる種類の地形境界等の地形的に続く線状模様(リニアメント)を抽出する。あるリニアメントを活断層と認定するには、同時代の地形面あるいは地形線を基準(基準地形面)にしての変位を示す必要がある。一般には、各種の段丘面、侵食小起伏面、火山斜面などが基準地形面である。このほか、断層運動によって断層変位地形(断層崖、低断層崖、逆向き低断層崖、撓曲、地溝、断層池、地塁、横ずれ尾根や谷)が形成されるので、リニアメントに沿う断層変位地形の有無によって活断層の認定をおこなう。