(3)C層

本層はトレンチ観察結果(図5−8)におけるC−1層からC−5層を一括したものである。

シルト質砂層と砂礫層の互層からなり,下部ほど砂礫が多く,上部では締まったシルト質砂層が厚く堆積している。

1)C−1層

シルト質砂層であり,にぶい黄橙色を示す。砂は細砂である。

N1〜N2付近では径5〜20mm程度の円礫を含む中〜粗砂の層を挟んでいる。

2)C−2層

基質主体の砂礫層であり,灰白色を示す。基質は粗砂である。

礫としては,径10〜30mm程度の亜円〜亜角礫が混入する。最大径は80mm程度であり,礫種はチャート,泥岩である。

3)C−3層

シルト混じり中粒砂層であり,N7〜N11付近に見られる。

4)C−4層

基質のシルト質砂を主体とする砂礫層であり,細礫を含む。C−3層上部に見られる。

5)C−5層

シルト質砂層からなり,砂は細砂であり,礫混じり中〜粗砂の層を挟み,にぶい黄橙色を示す。トレンチ法面盛土の下部に厚く堆積している。層厚は西側で約1.2m,東側で約0.8m程度である。