(2)トレンチの掘削

トレンチの掘削は次の手順で行った。

1)第1トレンチの掘削は北側法面を観察するように,バックホーを用い,予備トレンチの東端部を南側に拡幅するように深さ4mほど掘削した。このとき斜面の崩壊を防ぐために法面にはある程度の角度を付けた。掘削したトレンチ北側法面は地層の詳細な観察ができるように人力で余分な土砂を除去し平滑に整形した。

同様に予備トレンチの西端部も南側に拡幅するように深さ4mほど掘削し,法面を整形した。

予備トレンチ東西両側を深く掘り下げたため,開口部がコの字型になった。

また,第2トレンチは直接本掘削を行い深さ3.5m程の深さまで掘削した。北側及び西側法面を観察するために平滑に法面を整形した。

2)第1,第2両トレンチ調査において,平滑に整形した法面について法面の観察及びスケッチの座標として1mメッシュのグリッドを以下の手順で設けた。

a)トレンチ法面上にレベルを用いて基準となる水平線を求め,水糸を張る。

d)法面上部から水平線と直交する水糸を下ろし,これと法面基部との交点に釘を打ち両者を結ぶ。

c)水平線を基準として,各水糸に法面長1m毎に目印を取り付け,水糸で結び1mメッシュのグリッドを作成する。