(4)D層

本層はトレンチ観察結果(図5−3)におけるD−1層からD−3層をまとめたものである。

遺物及び遺構を含む層であり,主に砂礫層及び礫混じりシルト質砂層からなる。

1)D−1層

基質主体の砂礫層であり,基質はシルトから砂で黒褐色を示す。礫は径20〜50mmの円〜亜円礫であり,礫種はチャート,泥岩主体である。

S4からS8間の下部に分布する。

2)D−2層

礫混じり砂質シルト層であり,礫の少ない明黄褐色部と礫が比較的多く入っている暗褐色部に分けられる。明黄褐色部上部は遺構面になっている。

S3からS14までの間に分布し,S3からS4の下部には旧耕作土と推定される礫混じり粘土質シルト層があり,その上部に径30〜50mmの亜円〜亜角礫が並んでいる。

3)D−3層

遺物を含む礫混じりシルト質砂層であり褐灰色を呈する。S0からS6間の上部に分布する。