3−1−3 空中写真判読

収集した空中写真を用いて、「新編 日本の活断層」、「近畿の活断層」に記載されている三峠断層と殿田断層の分布範囲を中心として、断層運動によって形成された可能性のある変位地形を抽出すると共に、地形区分として現在の谷底堆積物を形成している沖積面や段丘面区分を実施した。段丘面は「植村(2001)」の区分を元に、堆積年代の古いものから、最高位段丘面(HT面)、高位段丘面(H面)、中位段丘面(M面)、低位段丘面(L面)に細分した。

その結果、従来から報告されている断層変位地形(低断層崖やリニアメント)は確認されたものの、それ以外に新たな知見は得られていない。

なお、写真判読図の基図には縮尺が1/5000の森林基本図を用い、本業務において空中写真より地形図を作成した範囲では、さらに詳細な写真判読図を作成した。