(4)京都西山断層帯

京都西山断層帯全体の研究としては、「吉岡(1987)」、「植村(1990)」、「新編 日本の活断層(1991)」、「近畿の活断層(2000)」、「京都府(1997)」などにより、断層変位地形や既存の調査結果、活動度について報告した。

「地震調査研究推進本部(2005)」は、三峠・京都西山断層帯の長期評価を発表し、殿田断層を含む京都西山断層帯については、全体が一つの区間(延長約42q)として活動すると推測して、今後30年間に地震が発生する確率をほぼ0−0.8%とし、わが国の主な活断層の中ではやや高いグループに属するとした。

ただし、これらの長期評価の元となった調査結果には、個々の断層の活動履歴などの情報が少なく、断層帯の実体は未だ不明確な部分が多く残されている。