4−4−3 亀岡断層のずれの向きと種類

びボーリング調査から明らかとなった地層分布から検討すると,F1,F2,F3断層は東〜北東側隆起の逆断層である。緩く湾曲する断層トレースと矛盾しない。横ずれ成分があるとする情報はなく,断層を横断する河川に系統的な屈曲が認められないこと,断層のトレースが湾曲すること,断層崖が顕著であることから,亀岡断層は縦ずれ卓越の断層と解釈することも可能である。一方,京都西山断層帯のほとんどの各断層は東西圧縮を示す左ずれ卓越の活断層であることから,亀岡断層のずれの向きについて,より詳細な検討が必要である。