U層の上部および下部層中の礫は角礫が主体で扇状地性堆積物であると推定され,山地に近いKA−3孔では大礫が多く混入する。
U層中部のシルト層ではKA−3孔のGL−8.27〜8.47mにAT火山灰層を確認し,KA−1孔のGL−11.8mでAT火山灰の降灰層準を確認した。また,AT火山灰直下で腐植質シルトのAMS14C年代測定を行い, 27,200±230yBPと26,610±230yBPの補正14C年代値を得た。
U層の層厚は3〜9m程度である。
AT火山灰(2.6〜2.9ka)が含まれる礫層であることと14C年代測定値から,U層は低位段丘堆積層に相当すると考えられる。