(1)T層
T層は主に礫混じり粗粒砂からなる非常に緩い地層である。径1〜3cmの亜円礫を多く含む河川成堆積物と,径数mm〜4cmの亜角〜角礫を多く含む扇状地性堆積物が混在する。KA−1孔のGL−4.8m,KA−2孔のGL−4.6m,KA−3孔のGL−4.0mにK−Ah火山灰の降灰層準を確認した。層厚はKA−1孔とKA−2孔では10m程度で,KA−3孔では5m程度である。
層相とK−Ah火山灰(7.3ka)の降灰層準および周辺の地形面分布との対比から,T層は沖積層に相当すると考えられる。