a) 層相
P7ピットの地質は深度0.00〜0.20mが耕土,深度0.20〜1.15mが礫混じりシルトおよび礫混じり砂からなる崖錐堆積層,深度1.15〜1.28mは腐植質シルトからなる旧表土,深度1.28〜1.85mは礫混じりシルトおよび礫混じり砂からなるL1面構成層である。(図3−4−13)
b) 火山灰分析
P7ピットでは深度0.95m以深で10〜20cm毎に試料を採取し,火山灰分析を実施した(図3−4−13)。火山ガラスの含有量は全体に200粒子中に10〜40粒子と多いが,明瞭なピークなどはみられない。
P7ピットでは火山ガラスの屈折率も考慮すると全深度にわたりAT火山灰とK−Ah火山灰が混在していることから,約7,300年前の鬼界アカホヤ火山灰(K−Ah)以降の堆積物である考えられる。