測定は後生的に付着したノイズを5、 7.5、 10、 15、 20、 25、 30、 40、 60mTの段階交流消磁で消去した。その後、試料を主成分分析して、偏角、伏角の方向を測定した。
測定結果は次の通りである。Dは偏角、Iは伏角である。試料番号は深度で示している。
試料番号 115.3m D=192.3° I=42.9°
115.6m D=187.2° I=42.4°
116.4m D=287.6° I=56.6°
116.8m D=281.0° I=45.5°
117.1m D=267.1° I=44.1°
(2)解釈
測定した全て試料は、正極性を示した。従って、V層下部シルト(深度117m、標高−21.2m)以浅の地層は、78万年前以降のBrunhes chronの時期に堆積した。この測定結果は、火山灰分析結果や花粉分析結果と矛盾しない。