(7)活動間隔

過去の複数の活動時代を十分に特定できなかったので、この断層の活動間隔を直接明らかにすることはできなかった。

上述の地震規模(M 6.7)と最近 10万年間の平均変位速度(0.1〜0.15 mm/年)を用いた場合、松田式(log R=0.6 M−log S−1.0(R:平均活動間隔(年)、M:マグニチュード、S:平均変位速度(mm/年)、松田、1996))によれば、平均活動間隔は約 1〜0.7万年になる。

しかし、独鈷山地区では 8,090〜5,700年の間(2,400 年間)に 約 3.2 m(=4.0−0.8)の変位があり、2,400年間に 0.8 m のイベントが 4回生じたとも考えられる。この場合には、平均の活動間隔は 800年程度となり、上記の推定活動間隔と調和しない。

以上のように、活動間隔については今後の調査を待つべきである。