(4)海棲化石

独鈷山地区のボーリングコア BD−1、BD−2、BD−4 および BD−5 の泥質堆積物中の海棲化石(二枚貝、巻貝、有孔虫、介形虫)について検討した(図3−3−14)。BD−1 の有明粘土層(下部粘土層)はすべて海成であり、BD−4 では有明粘土層(下部粘土層)の上半部から有明粘土層(上部砂層)の下半部までは海棲貝類の化石破片が肉眼でも観察されることから海域に堆積した地層である。ただし、BD−2 および BD−5 の試料では殻が溶けていて、鑑定にたえる化石は得られなかった。BD−1 および BD−4 から産出した化石を表3−3−7 に示す。

表3−3−7 独鈷山ボーリングコアの泥質堆積物中の化石