(3)活動度

上記の結果にもとづいた活動度は以下のようになる。

@) 15万年以降から9万年以前の各地層の変位量は40mないし120mである。この間の高度差には有意な累積傾向はない。この期間の平均垂直変位速度は0.27m/千年である。

A) 北側断層では、8万年以降の垂直変位量が概ね10m以下であり、2万年以降の垂直変位量は5mである。従って、8万年以降の平均垂直変位速度はO.13m/千年である。また、 2万年以降のそれは0.25m/千年になる。

5万年以降の北側断層の横ズレ変位量は右横ズレ5mである。

B) 南側断層の5万年以降の垂直変位量は5mであり、2万年以降が3mである。

C) 上記の結果から平均変位速度と活動度は以下の通りであり、活動度は全てB級断層である。

15万年〜9万年     (垂直成分)0.27〜1.1m/千年  B級断層

8万年〜2万年 北側断層(同  上) 0.13m/千年    B級断層

2万年以降   北側断層(垂直成分) 0.25m/千年 B級断層

            北側断層(水平成分) 0.25m/千年 B級断層

5万年以降 南側断層(垂直成分) 0.15m/千年 B級断層