@) 15万年以降から9万年以前の各地層の変位量は40mないし120mである。この間の高度差には有意な累積傾向はない。この期間の平均垂直変位速度は0.27m/千年である。
A) 北側断層では、8万年以降の垂直変位量が概ね10m以下であり、2万年以降の垂直変位量は5mである。従って、8万年以降の平均垂直変位速度はO.13m/千年である。また、 2万年以降のそれは0.25m/千年になる。
5万年以降の北側断層の横ズレ変位量は右横ズレ5mである。
B) 南側断層の5万年以降の垂直変位量は5mであり、2万年以降が3mである。
C) 上記の結果から平均変位速度と活動度は以下の通りであり、活動度は全てB級断層である。
15万年〜9万年 (垂直成分)0.27〜1.1m/千年 B級断層
8万年〜2万年 北側断層(同 上) 0.13m/千年 B級断層
2万年以降 北側断層(垂直成分) 0.25m/千年 B級断層
北側断層(水平成分) 0.25m/千年 B級断層
5万年以降 南側断層(垂直成分) 0.15m/千年 B級断層