測定は、(株)地球科学研究所が実施した。
測定結果は以下の通りである。
試料番号 試料採取層準 測定結果 備 考
HT−C1 腐植土(4 B層下部) 25,670±150yBP
HT−C2 腐植土(4 B層下部) 22,670±120yBP
HT−C3 腐植土(4 B層下部) 23,060±110yBP
HT−C4 腐植土(4 B層下部) 21,810±640yBP 低濃度有機物処理
腐植土(4 B層下部) 21,860±100yBP
HT−C5 腐植土(2 層下部) 12,630±100yBP 低濃度有機物処理
HT−C6 腐植土(2 層上部) 9,700± 80yBP 低濃度有機物処理
HT−C7 腐植土(4 B層下部) 20,280±570yBP 低濃度有機物処理
HT−C8 腐植土(3 層中〜下部) 10,940± 50yBP
HT−C9 腐植土(2 層中部) 10,310± 80yBP 低濃度有機物処理
HT−C10 腐植土(2 層最上部) 9,750± 80yBP 低濃度有機物処理
である。
この結果から、チャネル堆積物である4 C層(HT−C1,2,3,4,7)は20,000〜25,700年の間に集中し、しかも上下で逆転する異常もないので2万年から2万5千年の堆積物と推定される。 ATn層は4 A層の上部で確認され2万2千年程度と推定されているので、測定結果ほぼ妥当な値であり、チャネル堆積物は急速に堆積したことを示唆していると判断される。
2 層は試料HT−C5,6,9,10で10,000年前後の値が得られている。この結果からは
@ 2 層は1万年前の堆積物。
A 4 B層(チャネル堆積物)は2万〜2.2万年前の堆積物と判断した。
図2−4−2トレンチ平面地質図
図2−4−3 田中地区トレンチ平面地質図(深度1m)
図2−4−4 田中地区トレンチ平面地質図(深度2m)
図2−4−5−1 トレンチスケッチ
図2−4−5−2−1、図2−4−5−2−2、図2−4−5−2−3、図2−4−5−2−4 トレンチスケッチ図2−4−5−3−1、図2−4−5−3−2 、図2−4−5−3−3、図2−4−5−3−4トレンチスケッチ
写真2−4−1 予備トレンチ全景
写真2−4−2 本トレンチ全景
写真2−4−3 東側壁面断層(深度0〜2m)
写真2−4−4 トレンチ東側壁面断層(深度2〜5m)
写真2−4−5 トレンチ全景
写真2−4−6 西側壁面断層部分
写真2−4−7 平場写真
写真2−4−8 深度2〜5m北壁面断層
写真2−4−9 南側壁面
表2−4−3 14C年代測定結果記録