4−2−3 活動度

日奈久断層の鉛直変位速度は以下のように算出される。

(1)Aso−3・4 間堆積物

(竜北町高塚):0.034〜0.045 m/10

(下面 0.033〜0.043 m/10 年)

(2)Aso−4 火砕流堆積物

(竜北町高塚):0.151 m/10

(3)未区分上部洪積層

小川町南部田):A層 0.093 m/10

B層 0.091 m/10

(4)海底下部沖積層(1〜0.38万年前)

(八代海白神岩沖合):上面 0.526 m/10

上面 0.317 m/10

したがって、日奈久断層に関しては、下記の様に整理される。

(1) 娑婆神峠以南のAso−3・4 間堆積物(約12〜9万年前)の変位量は、竜北町高塚地区で4.05mであり、その平均変位速度は0.034〜0.045 m/10年で、活動度はCである。

(2) 娑婆神峠以南のAso−4 火砕流堆積物(9 万年)の変位量は竜北町高塚地区で13.6mであり、その平均変位速度は0.151 m/10年で、活動度はBである。

(3) 娑婆神峠以南の未区分上部洪積層の変位量は、竜北町高塚地区で1.49〜2.64mであり、その平均変位速度は0.091〜0.093m/10年で、活動度はCである。

(4) 八代海海底の沖積粘土層の変位量は、白神岩沖合で2.00〜3.70mであり、その平均変位速度は0.317〜0.526m/10年で、活動度はBである。