3−6 トレンチ調査

トレンチ調査は、今後の地震防災対策のための基礎資料を得ることを目的とし、これまでに実施した空中写真判読、地質踏査、ボーリング調査により推定した断層位置を実際に掘削した。

トレンチ実施地点は、イベントの観察が可能であることはいうまでもなく、沖積層が厚く、年代が確認できる地層が多く分布していることが望ましい。そのため一般には、小流域の沢の出口付近や沖積平野、あるいは山脚部等が実施地点として選ばれている。

本調査ではトレンチ実施地点を決定するために、前節で述べたように各精査地区で調査を進め、候補地点を絞り込んだ。表3−6−1に、その経過と結果について一覧表にまとめる。

以下に小畑地区のテストピット及び、高塚B地区におけるトレンチの調査結果を示す。

 

表3−6−1 トレンチ候補地選定一覧表