1−3 地形・地質
娑婆神峠以北の日奈久断層は、大局的には阿蘇火山の南西部益城町小池付近(または、赤井火砕丘)で布田川断層と会合し、地質学的な端点(北東端)と考えられている。既往文献によると日奈久断層はそこから、ほぼ南西方向に南下し八代市日奈久付近から海域へ入るとされている。
これら日奈久断層周辺の地形地質概要については、豊野村と小川町の境界である娑婆神峠付近を境にして基盤を構成する地質ならびに地形が異なることから北部地域と南部地域に分けて整理した。