3−2 電気探査(比抵抗二次元探査)解析結果

電気探査は仏像構造線が通過すると考えられる沖積平野下における断層位置の絞り込みと基盤岩のずれ(変位量)の推定するために実施した。電気探査に用いた使用機器,測定方法・解析方法については巻末資料として示す。探査測線の位置は図3−3に調査位置図,図3−4にE−1測線解析結果,図3−5にE−2測線解析結果を示す。

解析結果は,地盤内の比抵抗分布図として表現され,各比抵抗分布値が地層に対比される。図で黄色から緑系で示した部分は基盤岩に相当するものと考えられ,青色から濃紺系で示される部分は基盤の風化部ないし未固結層と考えられる。また基盤岩の落ち込みの部分は,当初地形学的に推定されたリニアメントの位置より北側の部分(E−1測線で60〜70m付近,E−2測線で 110m付近)であると推定される。これらの結果はバイブロコアリングの調査結果とも一致している。図3−4図3−5にはバイブロコアリングの調査結果を考慮して基盤と未固結層の境界位置を点線で示した。