7−3 断層の形態と型
上富野、志井、母原での地層掘削調査によって、小倉東断層は垂直ないし西斜面の断層面をもつこと、断層条線の観察から上下変位にまさる右ずれ変位があることがつよく示唆された。
断層条線の方向は志井では15〜30°、母原では10〜15°でいずれも南へ傾下していた。地形・地層の西側隆起と組み合わせると、このことは変位に右ずれ成分が卓越していることを示唆している。