6−2 志井地区

志井地区のトレンチ掘削地点は、沖積段丘面上に位置する(図3−2図3−22)。ここでも、断層を覆う新期の堆積物が分布することは確実と考えられ、最新のevent時期を決定しうると判断した。

トレンチは、想定される断層線と直交する方向(WNW−ESE方向)に掘削した。トレンチ壁面のスケッチは図6−3−1図6−3−2に示した。トレンチの長さは約8m、幅は6m(トレンチ床は3m)、最大深度は約4mである(図6−4−1a)。以下の記載においては、北側の壁面をN面、南側の壁面をS面、東側の壁面をE面と呼ぶ。