本層の最上部には土壌化した部分があり、有機物が集積している(N1−N4/1.7,S1−S3/1.8)。このうち、N面の腐植層の中から、江戸時代末期(19世紀)の唐津焼の破片が産出した(N1.7/1.8)。陶器の鑑定は、栗山 伸司氏(北九州市教育委員会)による。したがって、本層上面は、江戸時代末期の生活面であると考えられる。また、V層上面から約40cmの深度の位置には、木片を含む埋没腐植土層がある(N1−N1.3/2)。