5−3−2 ロータリーボーリング

2本のオールコアボーリングを実施した(MB5・MB6;図5−4)。最上部は耕作土であるが、その下位に雲母の細片を含む灰色の砂層が認められる。MB6では、その下位に、灰色〜淡黄灰色を呈する層厚2m程度の礫層があるが、MB5には認められない。礫層は、平均礫径10〜40mm程度の亜角礫から成る。礫種は、砂岩・頁岩類を主体とすると思われる。マトリックスはシルト質砂である。基盤岩は、凝灰岩〜細粒砂岩から構成されていると推定できるが、指先で圧砕できる部分もある。

基盤岩の分布深度は、MB5では1.25m、MB6では4.15mである。バイブロコアリングの結果と同様に、その分布深度には約3mの不連続があり、両地点の間を小倉東断層が通過すると推定される。